続・我が家にADSLがやってきた

　というわけで、11月30日に開通が決まったものの、LANボードがないために停止していた「ADSL化計画」をいよいよ実行するときが来た。
　そう、12月3日に横浜に行き、ヨドバシカメラで以下の2つのものをゲットしてきたのだ。

• BUFFALO LAN BOARD LGY-PCI-TXC（メルコ） 実売 1,280円
• LANケーブル（サンワサプライ）2m 実売 320円

　上がPCIスロットに差し込むLANボード、下がADSLモデムとパソコンをつなぐLANケーブルだ。どちらも安いもんですね。
　これですべての道具がそろった。あとは接続するだけだ。

　まず最初に行うのがLANボードの取り付け。パソコンのフタを開け、後ろのPCIスロットに取り付ければいい。
　慎重に行えば、別に難しい作業ではない。
　続いて、ドライバのインストールを行えばLANボード側の設定はおしまいだ。

　続いてADSLモデム類の接続に入る。
　普通は壁のモジュラージャックからモジュラーケーブルでパソコン（内臓のモデム）→電話というふうにコードがつながっているはず。
　もうパソコン内臓のモデムは使わないのだから、そこにつながっているモジュラーケーブルを取り外してしまう。
　そして壁のモジュラージャックにスプリッタと呼ばれるものをつける。そのスプリッタのPHONEコネクタにモジュラーケーブルを使って電話を接続する。更にスプリッタのMODEMコネクタとADSLモデムを、同じくモジュラーケーブルを使って接続する。
　こうしてスプリッタから電話とADSLモデムに分かれることになる。

　今までパソコン内臓のモデムを使っていた人は、普通はインターネットしていると電話が使えなかったはずだ。ところがADSLの場合は、インターネットしている最中でも電話は普通に使えるのだ。
　だから何時間ネットサーフィンをしていても、「電話が使えない（つながらない）じゃないか！」と他の人に怒られる心配がない。

　最後にADSLモデムとパソコン（に取り付けたLANボード）を買ってきたLANケーブルで接続して接続はおしまい。左の写真の空色のケーブルがLANケーブルだ。

　次に行うのがパソコン側の設定。コントロールパネルの「ネットワーク」や「インターネットオプション」あたりの設定を行う。
　これもADSLに添付されていたマニュアルに従えば難しいことはない。

　続いてADSLモデムに同梱されていたCD-ROMを使ってADSLモデムの設定を行う。一見ややこしそうだが、自分で入力する部分はあまりない。
　というより、マニュアルでは「こう入力しろ」と書いてある部分ですら、すでに埋まっていたりして、なんだかいつの間にか、「@nifty、NATルータ、使用中」になっていた。

　つまりADSLモデムが使えるようになっていたのだ！

　キツネにつままれたような気分ってやつですね。
　というわけで、知らぬ間に「常時接続」のADSLが使えるようになっていた。こうなると気になるのがスピード。
　早速ネットサーフィンしてみた。
　うん。速い、速い。画像の出る速度の速いこと。
　しかし、誰しも、客観的にどのくらい速くなったのかが知りたいところ。

　前回も書いたとおり、ADSLというのはとても不平等なシステムで、電話局からの距離が離れれば離れるほど速度が低下する。
　例えば1.5Mbps（1500kbps）タイプの例で言うと、1km以内なら1Mbps以上出る可能性があるが、2kmを超えると低下しだし、3kmを超えるとますます低下し、4kmを超えるともうあまり実用的ではなくなると言われている。
　私の住んでいる北鎌倉は鎌倉の電話局から、車で走ってみて3kmちょい離れている（と思う）。かなりしんどいのである。
　だから、距離による劣化の激しい8Mbpsの方はあきらめて1.5Mbpsタイプの方を選んだのだが、それでもどの程度出るものだか・・・。

　雑誌に実際にADSLを使っている人の例が載っていたが、案外500〜700kbpsぐらいの人が多かった。
　だから私は「500kbpsぐらい出れば十分」と思っていた。それが実際どうなったのか。

　そこで私は客観的に計測してみることにした。そういう測定サイトがあるのだ。とりあえず、

　　　http://member.nifty.ne.jp/oso/speedtest/

に行ってみて、1Mバイトのデータで実験してみた。すると次のような驚くべき結果が出た。

　　　データサイズ = 1 M バイト
　　　受信時間 = 7.64 秒
　　　平均速度（バイト/秒） = 131 k バイト/秒
　　　平均速度（ビット/秒） = 1.047 M bps

　最後の数字に注目してほしい。1Mbpsを若干ながら超えたのだ！
　「これ、おかしいんじゃないの？」と、別な測定サイトでたしかめてみたら、今度は1.11Mbpsという数字が出た。

　やはり間違いなく1Mbps出ている！

　よくもまあ、電話局から3km（以上）も離れているのにこんな数字が出たものだなあ・・・。

　そんなわけで私は実速45kbps程度のパソコン内臓モデムから、いきなり1000kbpsのADSLモデムの世界にワープしたのであった。

　おしまい。