私の写真の撮り方を全く変えてしまったデジカメ

　私がこのホームページに使っている写真の98%ぐらいは、2002年5月現在、ニコンのCOOLPIX950というデジカメで写したものだ。
　COOLPIX950を買ったのは1999年の6月だから、もうかれこれ丸3年使っていることになる。
　その間写した枚数は約6,500枚。これは24枚撮りのフィルムに換算すると270本分になるわけで、3年で割っても年間90本分写していることになる。

　これはすごいことだ。だって、以前の私だったら、普通のフィルム式のカメラなら、年間せいぜい5〜6本しか写さなかったと思う。
　年間6本で計算すると、270本分写すには45年もかかることになる。それを3年で達成してしまったのだ。

　これはデジカメならではですね。フィルム代とか現像代とか考えずに写せるからこそ、それだけの枚数に達したのだ。
　例えばそこにかわいい猫がいたとする。しかしカメラにはフィルムが入ってなかったとする。
　そんなときに、わざわざその猫を写すためだけにフィルムを1本装填するってことはなかなかできない。
　もし装填したとしても、2〜3枚しか写さなかった場合、そのフィルムはカメラの中にずっと入りっぱなしになり、いつまでも見れないことになる。

　デジカメなら1枚でも写せる。そしてパソコンに取り込んで、すぐに見れる。
　だからこそ気楽に写せる。
　また、猫を写そうとしたのに、その前を横切ったおっさんを写してしまったとしても、すぐにその画像を削除して撮り直せる。
　このへんも魅力ですね。

　気楽に写せるからどうでもいいものも写せ、案外そういうどうでもいいものが面白かったりもする。
　左の写真などがその代表の一つ。北鎌倉駅ホームの水たまりに映った電柱を撮ったもの。
　こんなもの普通なら撮らない。少なくとも以前の私だったら撮らなかった。デジカメだから「ちょっと写してみようか」と軽い気持ちで撮ったのだ。
　左の写真が面白かどうかはともかくとして、こんなものでも撮ってみようという気になれるのがデジカメのいいところだ（一応クリックすると大きな写真が出ます）。

　プロはフィルム代なんかのことなど一切考えずにバシバシ写す。例えば、女性ポートレート写真の場合に、1つのポーズでフィルムを1本すべて使ってしまう、なんてことがざらにあるらしい。
　だからプロはいい写真が撮れる、ともいえる。
　しかし素人ではなかなかそうはいかない。どうしてもフィルム代、現像代のことを考えてしまう。
　しかしデジカメならその心配がない。基本的に撮るだけならタダなのだから。

　そんなこともあって、デジカメは私の写真の撮り方を全く変えてしまった。

　それにCOOLPIX950というデジカメは、レンズの部分が回転する（これをスイバル型、スイバル方式などというらしい）。この機能のおかげで、地面に咲いている花を写すときにも、はいつくばったりしなくてすむ。
　最初は違和感があったものだが、今ではすっかりとこのデザインに惚れ込んでいて、レンズが回転するか、液晶モニタが自由に動かせるタイプのデジカメでないと受け付けない体（？）になってしまった。

　だから、実はそろそろ新しいデジカメがほしいのだけれど、機種が限られてしまって、今困っている。

　　　回転しないデジカメは、デジカメではない

と、昔の偉いお坊さんが言ったとか、言わなかったとか・・・。